ゴツンという音がしたのでそちらを見ると、あれ? 竿がない。
魚に竿ごと、見事に引きずり込まれていました。竿はルアー用の短くて軽いだったせいもありますが、穂先だけを出していた状態から引っ張り込むのですか、小さい魚でなかったことは確実でしょう。スズキだった可能性は高かったと思われます。
荒津オイルセンター東側
荒津オイルセンターの東側。ボクの好きな釣り場の一つです。揚油桟橋が三か所あり、その橋脚にチヌが居着いていてしかもサイズは大きいときていますから、魅力は充分あるというわけです。例年、4月末からチヌが釣れ始めて、11月頃までコンスタントに釣れ続ける頼もしい場所なのです。
とはいえ、今年はまだ「初日」が出ていません。6月2日、今日は釣れるかなと期待しつつ日暮れ前から竿を出します。オキアミのほか、ムシエサを持参するのが最近のパターンで、足元中心に底を探るとエサ盗りの正体が分かるケースが多いのです。
最近の博多湾の傾向として、オキアミの食いが今イチという状態が続いています。たまにはなくなるものの、頭だけかじるケースが多いのです。その点、ムシエサだと各種の魚がかじるし、アタリが明確に出ます。ま、食っているのは小魚がほとんどで、ウキは途中で浮いてくるのですが。
ゴツン!
この日も竿を2本出して、一方はチョイ投げ、もう1本は通常のウキ釣りでやっていました。エサ盗りがヒイラギであることは判明していました。現在、博多湾には大量のヒイラギが発生していて、ムシエサだとすぐこいつが齧るという状況でした(なぜか、オキアミには無関心)。
しかし、日が暮れるとヒイラギは姿を消し、ムシもオキアミもアタリがなくなりました。この釣り場はこれがパターンなのでハリにたっぷりのムシエサを刺し、壁際に垂らしておいてウキ釣りに専念します。
そのとき、冒頭の事件が起きたのです。どこかに竿が見当たらないかしばらく海面を見渡していましたが、影も形もありません。魚が引っ張っていったのは間違いないでしょう。
博多湾でもこんなことがあるのです。釣りはワクワクする遊びであることを改めて痛感しました。
その後、ボラがハリに掛かっただけでこの日の釣りは終了。まだ初日が出ません。
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